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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長152mm ●全幅92mm ●ITEM No:92221-5 ●本体価格1,300円 【本体内容】 ベースはミニ四駆PROアバンテⅢアズール。 シャーシは黒のポリカABS強化樹脂MS。N-02/T-01ユニットと軽量センターシャーシの組み合わせ。 マスコットキャラクターに加え、背番号と同じ書体のゼッケンシールも付属。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //mini4wd.jp/special/rakuten ブンカ http //hobby-bunka.com/original.html 【備考】
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( A`)スレまとめ 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 38 56.38 ID hQVFJGMrO ジー…ジー… 今日も強い日差しが日当たりだけはいい貧乏アパートに差し込んでくる。 (; A`)「あちぃ…。クーラー壊れるとか…。神様は俺に死ねと?」 俺の名前はドクオ。都内の某大学に通う1年生だ。 夏休みだというのに彼女はおろか、友達すらいない俺は今日もこうして部屋でゴロゴロしている。なんと虚しい夏休みだろう。その上一昨日からクーラーまで壊れてるときたもんだ。 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 40 05.12 ID hQVFJGMrO (; A`)「クソ、暑すぎて昼寝も出来ない…。あのクーラーだいぶ古かったからな。電気屋ももう部品がないから修理できないとか言うし…」 だからといって新しく買い直す金もない。対人コミュニケーションの苦手な俺はバイトをせずに実家からの仕送りだけで生活しているのだ。 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 41 48.65 ID hQVFJGMrO (; A`)「それにしても暑すぎる…。このままじゃマジで死にかねない…。そうだ!扇風機くらいなら…!」 ふと思いつき、カーチャンからの仕送りの入った封筒の中身を確認してみる。 ( A`)「よし、食費と光熱費を引いてもなんとかなりそうだな」 そうと決まったら早速出かけるとしよう。外はさらに暑いだろうが仕方ない。この夏を扇風機すらない部屋で過ごすのは無謀だろう。俺には彼女も友達もいない。熱中症で倒れても誰にも気づかれず、俺の腐敗臭に気づいた他の住人に通報されて初めて発見されるだろう。 “孤独な大学生、熱中症で死亡” そんな見出しが頭に浮かんだ。嫌すぎる。 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 42 43.01 ID hQVFJGMrO ( A`)「…行くか……うっ…」 外は予想以上の暑さだった。強烈な日差しが肌を焼き、アスファルトの照り返しが眩しい。 時折吹く風もこんな熱風では体力を奪うばかりだ。 (; A`)「俺、生きて電気屋にたどり着けるかな…?」 (;; A`)「……あれ、なんだろう…めまいが…」 ヤバい、元々ひきこもり気味だったのに急にこんな炎天下を歩いたからだろうか。このままでは倒れてしまう。 (;; A`)「どこか…どこか休めるところ…あ、あの店」 そのとき俺の目に入ったのは昔ながらの古びた模型店だった。 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 45 11.17 ID hQVFJGMrO ( A`)「す、すいません…」 ξ゚⊿゚)ξ「いらっしゃ…ちょ、ちょっとあんた大丈夫!?」 あ、もうダメだ…倒れる…。 ムニュ! (;; A`)「……」 ξ゚⊿゚)ξ「……」 ( A`)「………」 ξ゚⊿゚)ξ「………」 (* A`)「…柔らかい」 ξ#゚⊿゚)ξ「この…変態っ!」 バキッ! (; A`)「グアバッ!」 俺は顔に残る柔らかな感触の余韻に浸りながら気を失った。 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 47 27.95 ID hQVFJGMrO シャー…シャー…ウィィィン …あれ?なんだろうこの音。なんだか懐かしい……… ガシャーン! 「おっお!レーンチェンジでコースアウトしちゃったお!」 「ブーン、右フロントをダブルアルミに代えてみたらどうだい?」 …ああ、ミニ四駆か。懐かしいなあ。俺も子供の頃作ったなあ。みんなでコース持ってる奴の家に集まって、わいわい騒ぎながら走らせたっけ。 …そういえばあの頃は友達がいたんだよな。いつからこんなになっちゃったんだろう…。 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 50 59.17 ID hQVFJGMrO ……………。 ( A`)「…ここは?」 ( ^ω^)「おっお!気がついたかお そうか、俺は扇風機を買いに出かけて、途中で気分が悪くなって…。それで立ち寄った模型店で倒れたんだった。 ( ^ω^)「それにしてもいきなりツンの胸にダイブするなんてなかなかやるお!ところで怪我はなかったかお?なにせツンの胸はペッタンコ…」 グワシャッ! 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :ツン痩せさせました :2008/07/31(木) 01 54 24.72 ID hQVFJGMrO ξ#゚⊿゚)ξ「…誰がペッタンコですって?」 (х´ω`)「ほんの冗談だお。殴ることないお…」 ξ#゚⊿゚)ξ「冗談でも言っていいことと悪いことがあるでしょ?」 (´・ω・`)「ブーン、今のは確かに君が悪いよ」 (х´ω`)「うう、ショボンまで…。わかったお、ブーンが悪かったお。謝るお」 ξ#゚⊿゚)ξ「本当に反省してるのかしら?」 (; A`)「あ、あの…」 ξ゚⊿゚)ξ「あ…さっきはごめんなさいね。具合が悪かったのよね?もう大丈夫?」 (; A`)「あ、は、はい。すいません、ご迷惑をおかけしました」 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 57 36.71 ID hQVFJGMrO 俺は店内の長椅子に横たえられていた。いかに俺が軽いとはいえ、あの少女が1人で運ぶことは無理だろう。あの微デブの男とハの字眉毛の男が俺を運んでくれたのだろうか。 / , 3 「フォッフォ、気づいたようじゃの」 と、店の奥から1人の老人がやってきた。この店の店主のようだ。 / , 3 「孫娘が乱暴をしてすまなかったの」 ( A`)「い、いえ」 / , 3 「外はまだ暑いし、少し休んでいかれるとよいじゃろ」 ( A`)「すいません、そうさせていただきます」 と、ここで俺はさっき店主の孫娘に殴りとばされた微デブの男の右手に目を向けた。 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 58 59.35 ID hQVFJGMrO ( A`)「それは…」 ( ^ω^)「おっお!ミニ四駆だお」 ( A`)「まだ売ってたんですね」 ( ^ω^)「昔みたいな大きなブームじゃないけど、当時のファンを中心に流行ってるんだお。新製品も出てるんだお。ブーンのマシンもバイソンマグナムっていう最近のマシンなんだお」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 00 29.55 ID hQVFJGMrO そういってブーンという男は手に持っていたマシンを俺に見せた。 ( A`)「俺が知ってるミニ四駆と結構違う…」 そのマシンのシャーシは俺が子供の頃使っていたものよりもずんぐりしていた。だが一番の違いはなんといってもモーターの位置だった。 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 02 37.58 ID hQVFJGMrO ( A`)「モーターが真ん中にある…」 (´・ω・`)「このシャーシはMSシャーシといってね、新しく発売されているミニ四駆PROというシリーズのシャーシなんだ。両軸モーターをセンターに置くことで駆動のロスを少なくしてるんだ」 今度はショボンと呼ばれた男が説説明してくれた。 ( A`)「まだ進化してるんだ…」 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 05 42.21 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお!ところで名前はなんていうんだお?」 と、ブーンという男が馴れ馴れしく話しかけてきた。 (; A`)「ド、ドクオです」 ( ^ω^)「僕はブーンっていうんだお!VIP大学の一年生だお!」 (´・ω・`)「僕はショボン。ブーンと同じくVVIP大学の一年生さ」 ξ゚⊿゚)ξ「私はツン。ラウンジ短大の一年生よ」 / , 3 「ワシは荒巻スカルチノフ、そしてここは荒巻模型店じゃ」 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 07 17.18 ID hQVFJGMrO なぜか唐突に自己紹介が始まったが、そんなことより…… ( A`)「VIP大学…俺と一緒だ」 ( ^ω^)「お?そうなのかお?」 (´・ω・`)「それは奇遇だね」 俺は大学では極力目立たないよう、人と目を合わせないようにしているから、出会ったことはないだろうし、もし出会っていても覚えてはいないだろう。 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 09 26.22 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ところでドクオはさっきブーンのミニ四駆をじっと見てたお。ドクオもミニ四駆に興味があるのかお?」 ( A`)「俺も昔走らせてたから…。懐かしくて」 ( ^ω^)「おっお!良かったらドクオもミニ四駆に復帰しないかお?」 (´・ω・`)「そうだね。一緒に走らせるレーサーが増えると嬉しいよ」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 11 11.33 ID hQVFJGMrO ミニ四駆…。少年時代の懐かしい思い出が蘇ってくる。たまにはあの頃を思い出してみるのも悪くはない。 ( A`)「…一台買ってみようかな」 ( ^ω^)「やったお!ミニ四駆仲間が増えるお!」 / , 3 「フォッフォ。ミニ四駆コーナーはこっちじゃよ」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 13 02.59 ID hQVFJGMrO 店長に案内された先にはたくさんの種類のミニ四駆やパーツが並べられていた。決して大きな店ではないがミニ四駆には力を入れているらしい。 / , 3 「フォッフォ。好きなのを選ぶといい」 俺は並べられたマシンを眺めてみた。俺の子供時代に全盛期だったフルカウルミニ四駆もあれば、見たこともない新しいマシンもある。フルカウルより前のレーサーミニ四駆も何台が混ざっている。 ふと、俺は一台のマシンに目がとまった。 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 14 56.43 ID hQVFJGMrO ( A`)「これは…」 / , 3 「おお、それはエンペラーPROじゃのう。昔流行ったレーサーミニ四駆のエンペラーをMSシャーシでリメイクしたんじゃよ」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 16 37.61 ID hQVFJGMrO ダッシュ一号エンペラー…それは俺にとって思い出深いマシンだった。 俺が子供のころは第二次ミニ四駆ブームの真っ只中だった。俺もご多分に漏れずミニ四駆が欲しくて誕生日プレゼントにとカーチャンにねだったのだ。 そして誕生日、俺はドキドキしながらプレゼントの包みを開けた。しかし中に入っていたのは俺の欲しかったトライダガーXではなく、見たこともないイボイボタイヤのマシンだった。 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 17 16.21 ID hQVFJGMrO 当時はレッツ&ゴーの影響もあり空前のフルカウルミニ四駆ブーム。小学生の間では、フルカウルじゃなければミニ四駆じゃない!という風潮だった。 「ドクオのマシンなにそれwww」 「だせぇwww」 そんなことも言われた。しかし俺はカーチャンに買い直してくれなんて言わなかった。家が貧乏なのを知ってたから。 …それにニコニコしながら俺がプレゼントを開けるのを眺めていたカーチャンの顔を思い出すと、とてもそんなことは言えなかった。 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 19 10.79 ID hQVFJGMrO ( A`)「…俺、これにします」 / , 3 「ほう。なかなか良いマシンじゃよ」 そのあとはブーンとショボンに手伝ってもらいながらいくつかのパーツを選び会計を済ませた。こうして俺の扇風機代はミニ四駆に化けた。 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 22 57.26 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお!これで新しいミニ四レーサーの誕生だお!」 (´・ω・`)「これからよろしく、ドクオ」 / , 3 「コースは開店中ならいつでも自由に使っていいからの。定休日は火曜日じゃ」 ξ゚⊿゚)ξ「せいぜい売り上げに貢献しなさいよね」 ( A`)「う、うん。色々ありがとう」 ( ^ω^)「どういたしましてだお!そうだ、ドクオ」 そういいながらブーンは俺に右手を差し出した。 ( ^ω^)「これからはミニ四レーサーとして仲間でありライバルだお!これからよろしくお」 ( A`)「よ、よろしく」 俺はおずおずとその手をとった。馴れ馴れしくてちょっと変な奴だけど…久しぶりに触れた人の手は温かくて…俺は正直ちょっと嬉しかったんだ。 こうして俺はふたたびミニ四レーサーになった。 178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 07 27.01 ID hQVFJGMrO ( A`)「色々ありがとう。じゃあ、今日はこれで」 マシンとパーツを買った俺は帰宅するつもりだったが ( ^ω^)「お?もう帰っちゃうのかお?せっかくだからここで組んでいくといいお」 と呼び止められた。 ( A`)「え?いいの?」 / , 3 「もちろんじゃ。ピットスペースはそこの机じゃからの」 お言葉に甘えて組んでいくことにした。 ( A`)「さて…」 まずはマシンを箱から出してみる。当たり前だが、以前自分が組んだ元祖エンペラーよりも複雑な構造のようだ。 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 12 30.78 ID hQVFJGMrO ( A`)「パーツが多いな…」 (´・ω・`)「MSシャーシはフロント、センター、リヤの3つのユニットにわかれるからね。ユニットごとに違うセッティングを用意しておけば、コースに合わせてすぐに変更できる …っていってもギヤの噛み合わせの関係とかもあって、そんなことする人はほとんどいないんだけどね」 181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 13 19.87 ID hQVFJGMrO ( A`)「とりあえず組んでみるか」 説明書を読みながら丁寧にシャーシを組み上げる。ギヤは付属のギヤから一緒に買った超速ギヤに、モーターもトルクチューンモーターに取り替える。トルクチューンモーターは最初から真鍮ピニオンギヤが付いている。なかなかお得だ。 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 14 07.85 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「お、ドクオ待つお、その真鍮ピニオンギヤは取り替えた方がいいお」 ( A`)「え、どうして?真鍮ピニオンの方が抜けにくくていいんじゃないの?」 (´・ω・`)「確かに抜けにくいことは抜けにくいんだけど、真鍮ピニオンだとカウンターギヤが削られてすぐボロボロになっちゃうんだ。だから普通のプラスチックのピニオンに交換するんだ」 ( A`)「でもこれどうやって外すの?」 (´・ω・`)「ふふ、ブーン、アレを」 ( ^ω^)「お、了解だお」 ブーンが取り出したのは一本のニッパーだった。 183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 15 37.51 ID hQVFJGMrO ( A`)「それでどうするの?」 (# `ω´)「こうするんだお。えい!」 バキッ! (; A`)「な、なにをするだーッ!」 ( ^ω^)「大丈夫だお。軸は傷つけないように気をつけてるお」 (; A`)「そ、そうですか」 (´・ω・`)「あ、真鍮ピニオンを割るときは良いニッパーを使っちゃだめだよ。刃がダメになるからね。100円ショップで売ってるのとかを使うといいよ」 ( A`)「なるほど。…あ、そういえば工具買ってなかった」 これでは組み立てられない。うっかりしていた。 ( A`)「工具はどんなのを買えばいいんだろう?」 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 17 15.46 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお。それじゃあブーンがお勧めの工具を教えるお」 ( ^ω^)「パーツの切り離しとかに使うニッパーは出来れば薄刃ニッパーがいいんだけど、少したかいお。最初は600円くらいのニッパーで十分だお」 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 21 49.49 ID hQVFJGMrO ( A`)「俺が子供の頃はニッパーなんて買えなかったから爪切りを使ってたなあ」 (´・ω・`)「うん、切れ味の良いものなら爪切りもなかなか使えるよ。ただやっぱりニッパーは一本持ってないとね」 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 35 08.80 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「次はドライバーだお。ブーンはドライバーはぶっちゃけ100円ショップので構わないと思ってるけど、たまにねじ穴を壊しちゃうようなのもあるから注意だお」 (´・ω・`)「ブーンみたいな馬鹿力の持ち主には関係ないけど、ビスを回すのは結構力がいるんだ。持ち手が大きいものだと回しやすいよ」 ( A`)「俺力ないからそれがいいかも」 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 36 47.78 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ヤスリも必要だお。ヤスリはダイ○ーのダイヤモンドヤスリがお勧めだお。よく削れるお」 (´・ω・`)「ニッパー、ヤスリ、ドライバーはとりあえず必須だね。この3つのはセットになって売ってるのもあるから、そういうのを買ってもいいね」 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 38 32.19 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「次はなくてもいいけどあったら便利なものを教えるお」 (´・ω・`)「ピンバイス、デザインナイフ、ピンセットっていったところかな」 ( ^ω^)「ピンバイスとデザインナイフは肉抜きするなら必須だお。他にも色々用途があるし、持ってて損はないお」 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 40 18.92 ID hQVFJGMrO ( A`)「ピンバイスって高いよね?子供のころ憧れだった」 ( ^ω^)「今は100円ショップで売ってるお。刃の太さが1.5、1.8、2.0ミリのを1本ずつ買って置くといいお。あとは用途に応じて買い足すといいお」 194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 43 06.45 ID hQVFJGMrO ξ#゚⊿゚)ξ「あんたさっきからやけに100円ショップ推すわね。ウチのお店が経営苦しいの知らないわけじゃないでしょ?」 (; ^ω^)「お…ごめんお」 / , 3 「フォッフォ。いいんじゃよ、ツン」 (´・ω・`)「ちなみにデザインナイフの刃の背で削るとボディのバリが綺麗にとれるよ。これ豆知識ね」 196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 45 12.29 ID hQVFJGMrO ( A`)「今日はとりあえずニッパー、ドライバーヤスリだけにしておくよ」 (´・ω・`)「そうだね。あとは必要に応じて揃えていくといいよ」 工具を買った俺はふたたびマシンを組み立て始めた。 ちなみにブーンとショボンに勧められたパーツは トルクチューンモーターPRO 超速ギヤセット 丸穴ボールベアリング バレルタイヤ付き大径ライトウェイトホイール スタビヘッドセット 30ミリのビスが入っているステンレスビスセット×2 9ミリベアリングローラー×3セット FRPワイドプレート×2 Xシャーシ用FRP強化プレート(フロント用) Xシャーシ用FRP強化プレート(リヤ用) 197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 46 45.53 ID hQVFJGMrO ( A`)「…なんだか昔とずいぶんちがうんだな。スポンジタイヤとかワンウェイホイール、スライドダンパーとかは使わないの?」 ( ^ω^)「おっお。ブーンも復帰直後はギャップに戸惑ったお」 198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 49 33.69 ID hQVFJGMrO (´・ω・`)「ミニ四駆はコーナーでタイヤを滑らせて曲がるだろう?だから摩擦抵抗の高いスポンジタイヤだと大きく減速してしまうんだ。 それにスポンジタイヤは空気の抜けた自転車のタイヤのようなものだからね。そう考えると納得いくだろう?」 (; A`)「な、なるほど」 199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 50 14.55 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ワンウェイホイールは効果どうこう以前に精度が悪いし重いから減速しちゃうんだお。スライドダンパーはまあ、もともと減速させるためのパーツだから速度アップは望めないお」 (; A`)「みんながこぞって使っていたパーツが無意味だったなんて…」 (´・ω・`)「まったくの無意味ってわけじゃないんだよ。実際ワンウェイホイールを自分で改良して速くしてる人なんかもいるしね。スライドダンパーだってウルトラダッシュみたいな高回転モーターのマシンを安定させたり、使い道がないわけじゃない」 ( ^ω^)「おっお。結局は使う人次第だお。無意味なパーツなんてないんだお」 ( A`)「奥が深いんだな…」 (´・ω・`)「今回君に勧めたパーツはみんな基礎的なパーツだから、基本を押さえた上で自分らしさを出していけばいいさ」 205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 20 05 00.15 ID hQVFJGMrO ( A`)「なるほど。…ところでボールベアリングは丸穴でいいの?六角じゃなくて」 ( ^ω^)「六角ベアリングはガタが大きすぎて使いものにならんお」 (´・ω・`)「本当はダンガン用のHGベアリングがあるといいんだけどね。もう製造してないみたいなんだ。あと、精度でいうと620ベアリングが一番良いんだけど、これは少し高いし、使うのに工夫がいるから慣れてからにするといいよ」 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 20 10 32.49 ID hQVFJGMrO ( A`)「600円もして使いものにならないとか…(さっき無意味なパーツはないって言ってなかったか?)。わかった。とりあえず組んでみるよ」 ―1時間後― (* A`)「できた!」 ( ^ω^)「おっお!なかなか良い出来だお」 (´・ω・`)「うん。すごく丁寧に作られてるね」 (* A`)「そうかな?」 俺の家は貧乏だったから、ミニ四駆を組み立てるときはそれは丁寧に作ったものだ。それが今でも身についているようだ。 211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 14 50.65 ID hQVFJGMrO (´・ω・`)「ミニ四駆を作るときに一番大切なのは丁寧に作ることなんだよ。ちょっとした精度の違いが速さに出るからね。ドクオのマシンはきっと速くなるよ」 ( ^ω^)「そうだお!ブーンなんか復帰して初めて作ったとき、早く走らせたいあまりに雑に作って走行中に分解しちゃっだんだお」 ( ∀`)「なんだよそれwwwwww」 (´・ω・`)「そんなこともあったねwwww」 ( ^ω^)「おっおっお!wwwwww」 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 17 10.94 ID hQVFJGMrO ああ…こんな風に誰かと笑い合うなんでいつぶりだろう…。 ( ^ω^)「ドクオ、じゃあさっそく走らせてみるお」 ( A`)「うん…あ、ボディどうしよう。シールも貼ってないや」 (´・ω・`)「ボディの塗装は明日にして、とりあえず走らせてみたらどうだい?」 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 19 00.30 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「本当は今すぐに走らせたいんだお?顔に描いてあるお!」 (* A`)「あ、わかった?」 正直走らせたくてウズウズしてたんだ。ミニ四駆を走らせる前のこの高揚感はいくつになっても変わらないらしい。 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :すみません、規制されてました :2008/08/01(金) 02 13 56.28 ID fOrHgKynO (´・ω・`)「おっと、その前に慣らしをしないとね」 ( A`)「あ、そうだね。忘れてた」 ( ^ω^)「まずはギヤの慣らしだお。モーターはノーマルモーターを使うお」 ( A`)「え?ギヤとモーターの慣らしって別々にやるの?」 (´・ω・`)「その方が双方の状態をベストにできるからね。さあ、この使いかけの電池を使うといい」 ( A`)「ありがとう…スイッチオン!」 ギャギャ、ウィィーン…… スイッチを入れると、慣らし前のギヤが鳴らす、少しうるさい音が響き渡る。 272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 23 02.41 ID fOrHgKynO ( A`)「動いた…!」 何年かぶりに聞くこの音、モーターの焦げるような臭い。なにもかもが懐かしい。 (´・ω・`)「さあ、そのマシンはスプレー缶に固定して置こう。その間にモーターの慣らしもやっちゃうよ」 そういいながらショボンは一台のシャーシを取り出した。 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 24 13.19 ID fOrHgKynO ( A`)「それはなに?」 それはホイールが1つだけつけられたシャーシだった。 (´・ω・`)「これはワークマシンといってね、モーターの慣らしをしたり、タイヤを削ったりするときに使うシャーシなんだ」 ( A`)「わざわざ慣らし専用のシャーシなんて作るの?」 (´・ω・`)「一台あると色々便利だしね。さあ、モーターを貸してごらん」 そういうとショボンはトルクチューンからピニオンギヤを外し、ワークマシンにセットした。 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 25 55.07 ID fOrHgKynO シュイィィィィン… (´・ω・`)「これで数分間回したら、次は電池を逆に入れて逆回転させるんだ」 ( A`)「逆回転?」 (´・ω・`)「うん。僕も理屈はよく知らないけど、両方回転させた方がいいみたいなんだ」 ……………。 ( ^ω^)「おっお!もういいんじゃないかお?」 慣らしが終わるまでどのくらいかかっただろうか? 早く走らせたくてウズウズしていた俺には何時間にも感じられた。 277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 28 10.60 ID fOrHgKynO ( A`)「へへ…もうすぐ走らせてやるからな」 ギヤの削りカスを拭き取りグリスを注す。モーターをはめ、さっき買ったアルカリ電池を入れる。 ( A`)「…スイッチオン」 シャァァァァ……… 慣らし前とは違い滑らかな音が響き渡る。 (´・ω・`)「うん、いい音だ」 ( ^ω^)「ドクオ頑張るお!」 ξ゚⊿゚)ξ「コースアウトして商品棚に突っ込ませたりしないでよね」 / , 3 「フォッフォッフォッ」 みんなが見守る中、俺のエンペラーは… (* A`)「行けえ!」 今スタートした。 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 37 44.57 ID fOrHgKynO ( ^ω^)「おっお、なかなか速いお」 (´・ω・`)「うん、スムーズな走りだ」 (* A`)「思ったより速いぞ!」 そう、それは少年時代の俺が経験したことのない速さだった。 (* A`)「いっけえ~!」 俺のエンペラーは無事コーナーを曲がり、さらにスピードを増す。そして… ( ^ω^)「おっお、次は鬼門のレーンチェンジだお」 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/08/01(金) 02 44 03.95 ID fOrHgKynO (; A`)ゴクリ エンペラーはレーンチェンジに差し掛かり、そして… ガッシャーン! (; A`)「エンペラーっ!」 派手にコースアウトした。 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 57 45.29 ID fOrHgKynO ……………。 ( A`)「あーあ、完走できなかったか」 ( ^ω^)「おっお、でもそれだけスピードが出てたってことだお」 (´・ω・`)「フロントのローラーのスラスト角を調整するといいかもしれないね。それかブレーキをつけるとか」 ( A`)「よし!調整してもう一度挑戦するか!」 ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとあんたたち!今何時だと思ってるの?もう閉店時間とっくに過ぎてるのよ?」 (; A`)「え?」 (;^ω^)「お?」 (´・ω・`)「おや」 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/08/01(金) 03 43 15.22 ID fOrHgKynO 言われて初めて気がついたが、外はもうすっかり暗くなっていた。 ( A`)「いつの間に…」 時間を忘れて何かに熱中するなんてずいぶん久しぶりだ。 ( ^ω^)「しかたないお。今日はこのくらいにして帰るお」 (´・ω・`)「僕たち大学生は休みが長いしね。気長にいこう」 ( A`)「う、うん。そうだね。2人は明日も来るの?」 ( ^ω^)「そのつもりだお」 (´・ω・`)「明日は土曜日だから社会人の人達もくると思うよ。みんななかなか個性的なマシンを使うから参考にするといい」 ( A`)「社会人でミニ四駆やってる人もいるんだ…。うん、俺もまた明日来るよ」 ( ^ω^)「お、了解だお。それじゃ今日は帰るお」 ( A`)「うん。あ、今日は皆さんお世話になりました」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、一応お客さんだしね」 / , 3 「フォッフォ。また来なさい」 291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 03 47 46.72 ID fOrHgKynO ( ^ω^)「じゃあ、店長、ツン、また明日だお!」 (´・ω・`)「ではまた明日」 そして俺たち3人は店を出た。 ( ^ω^)「おっお、ドクオの家はどっちなんだお?」 ( A`)「…あっち」 (´・ω・`)「じゃあ僕と同じ方向だね。途中まで一緒に帰ろう」 ( ^ω^)「ブーンは反対方向だお!じゃあ、また明日だお!」 294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 03 59 39.89 ID fOrHgKynO ( A`)「……」 (´・ω・`)「……」 (; A`)(ヤバい、さっきまではミニ四駆のことで盛り上がってたけど、俺人と話すの苦手だし…気まずい) (´・ω・`)「…今日走らせてみてどうだった?」 ( A`)「…あ、う、うん、楽しかったよ」 (´・ω・`)「復帰したてでわからないことも多いだろうけど、なんでも聞いてね」 ( A`)「あ、ありがとう。…ところで明日来る社会人の人達ってどんな人達なの?」 (´・ω・`)「ふふ、なかなかおもしろい人達だよ。使ってるマシンも個性的だしね。サスマシンとか、痛車とか」 ( A`)(サスマシン?痛車?) (´・ω・`)「おっと僕はここで左だ」 ( A`)「…あ、俺は右」 (´・ω・`)「うん、じゃあ気をつけてね。また明日」 ( A`)「う、うん。また明日」 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 04 07 46.46 ID fOrHgKynO ―自宅― ( A`)「ふう…。疲れた」 今日は久しぶりに人とたくさん話した。もう普段の1年分くらい話したんじゃないだろうか? ( A`)「俺のエンペラー…」 今日組み上げた俺のマシンを見つめる。 (* A`)「へへ」 ああ、やっぱりミニ四駆はいいなあ。 ( A`)「よし、今日はもう寝よう」 明日はどんな人達が、どんなマシンを持ってくるんだろう?ちょっと不安だけど楽しみだ。 ( A`)「おやすみ…」 電気を消し、誰にともなく呟く。こうして俺のミニ四レーサー復帰の記念すべき第一日目は幕を閉じた。
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【基本データ】 ●全長146mm ●全幅88mm ●全高?mm ●Item No:95502? ●本体価格1,200円 ●2019年イベントにて販売 【本体内容】 ミニ四駆 コアラのバリエーション。 シャーシはピンクのVS。ギヤケース等のAランナーはホワイト。 ギヤ比は5 1。 足回りは小径ローハイト。ホイールはホワイトのフィンタイプ。タイヤはクリヤーのソフト小径ローハイト。 なんと、ホイールにステッカーを巻いてクリヤータイヤの表面に文字が浮かぶ珍しい表現がされている。 ボディはパンダと同型。カラーはライトグリーン。 組み立て・塗装済みのコアラフィギュアが付属する。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 (タミヤモデラーズギャラリー2019) https //www.tamiya.com/japan/newstopics/2019/06/gallery2019.html
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登録日:2012/10/06 (土) 03 31 05 更新日:2024/04/08 Mon 11 55 55NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 シャーシ タミヤ プラモデル ミニ四駆 模型 爆走兄弟レッツ ゴー!! 田宮模型 概要 ミニ四駆のパーツのひとつ。 ミニ四駆の底部を構成し、ボディが被さっているパーツのこと…と言えばわかるだろうか。 ミニ四駆の核となるパーツで、ミニ四駆のパーツのほぼ全てを載せるいわば土台部分。 重要度ではモーターと双璧をなす。 時代によってさまざまなものが作られ、選択肢は非常に広いが、シャーシによっては対応していないパーツもあるため、タグ裏面に対応するシャーシが書かれている他、公式ホームページから見れる対応表があるので、グレードアップパーツを買う時は自分の持っているマシンのシャーシに対応しているか確認してから購入しよう。(*1) もちろん古いシャーシだと勝てないというわけではなく、 しっかりと作りこめば新しいシャーシとも互角に戦えるだろう。 また公式大会では使えないのだが、シャーシについても自作してしまうマニアも昔から存在する。 シャーシ一覧 カッコ内はそのシャーシを搭載した最初のマシン 第一世代 タイプⅠ(ホットショットJr.) 記念すべき初代シャーシ。 ターミナルはA型。 開発・発売当初はオフロードを走らせることを想定しており、コースというものが存在せず、ローラーも発明前だったので発売当初のバンパーにローラー用の穴が無い。モーターの放熱対策用の肉抜き穴もない。 当然、サイドガードにも穴が無いので役立たず。 ユーザー達が購入後の最初に行う改造は「ニッパーでサイドガードを千切る」こと。 ちなみに比較的後期のタイプⅠにはちゃんとローラー穴はある。 タイプⅡ(アバンテJr.) タイプⅠをロングホイールベース化。サイドガードにローラー穴増設。 ターミナルはB型。 車軸受けをボールベアリングに対応。シャーシ重量もタイプⅠより遥かに軽い。 第一次ブームの火付け役。当時のRC界を席巻していた名機アバンテが元ネタだっただけに滅茶苦茶売れた。直線番長。 ノーマルの状態でフルチューンしたタイプⅠに圧勝したという伝説すら存在するほどだが、 電源スイッチ部品の強度が弱く、振動で電源が落ちるという弱点を抱えている。 突然死に泣いたユーザーもいるだろう。 タイプⅢ(ライジングバード) タイプⅠをタイプⅡ並みに引き上げた正統後継機。 ターミナルはC型。 タイプⅡの特徴を取り入れ、タイプⅡが苦手とする旋回性能を向上させている。 タイプⅠ用のパーツやボディーが無改造で組める為、タイプⅡに苦しめられたタイプⅠユーザー達に愛された。 ただし、前輪側のベアリングが抜けやすいので注意(構造上回避不可能)。 それ以外に欠点を上げるとしたら、使用しているマシンの多くがピンスパイクタイヤ装備なのでイマイチ財布に優しくない点ぐらいか。 スーパー1に対するスーパーⅡに対応するシャーシで、 タイプⅠで販売されたダッシュ軍団機等がこのシャーシでリメイクされている。 ZERO(ダッシュ0号 地平(ホライゾン)) 軽量・低重心・短ホイールベースが特徴のレース仕様。サイドガードは別売り。 ターミナルはZERO系。 ピンク色のヘリカルクラウンギヤー、1.4mmのペラシャを初めて実装したシャーシでもある。 剛性に弱点を抱えているものの、そのコンセプトはスーパー1やVSといった名機達に脈々と受け継がれている。 ちなみに重量に関してのみなら後継シャーシたち以上に軽く、全シャーシ中最軽量だったりする。(ただし強度はさらに劣る) 使用可能ギヤが4 1までなためにこれを活かすのは難しいが…… FM(クリムゾングローリー) 史上初のフロントモーターシャーシ。これに対する解説は後述。ターミナルはB型。 その特異性ゆえに採用車は少ない。 実は後輩のSFMより駆動系は良いと言われているが、 装着可能な最も小さいギヤ比が4 1までとなっている。 ただし精度そのものは高く、更に静穏性と走行性能の向上がかなり容易である。 2014年末に強化レッドが再販されており、2015年夏現在でもあちこちで売れ残っている為、 入手自体は容易であるがボディが手に入らないのが難点。 適当なボディを加工して作ろう。 タイプⅣ(イグレスJr.) タイプⅡの正常進化型。当然、タイプⅡのパーツも使える。ターミナルはB型。 ギヤ比が大幅に見直され、更に直線番長化(なお、タイプⅣのギヤはタイプⅡにも使える)。 ただでさえ軽いタイプⅡを更に軽量化したうえに、ギヤ軸受けにもボールベアリング対応。 旋回性能が高いタイプⅢに対抗すべく、最高速性能を向上させている。 元ネタとなったイグレスは名機アバンテ系の最上位機種だっただけに売れたのだが、 こちらはZEROがかなり早く出たこともあってか第一次ブームの終局に伴い消え去るハメになった。 強度面の不安が非常に大きいのも広まらなかった一因であろう。 おかげで採用車は上記のイグレスとセイントドラゴン(ラジコンリッキー版)の2車種(FMと同数)のみに終わってしまっている。 ちなみに、初期のフルカウル系マシン相手ならば充分勝てる名機でもある。 タイプⅤ(ベアホークJr.) タイプ系の集大成だが、ZEROとスーパー1に挟まれて空気気味な感は否めない。 ターミナルはB型。 肉抜き穴がないフラットな形状と長いホイールベースが特徴。 これのおかげで強度面は非常に安定している一方、『厚み』自体を削ることで軽量化にも成功している。 レッツ ゴーに登場したスーパーアバンテに採用されたほか、 GUPの超速ギヤに対応しているため、第二世代レーサーには地味に知名度が高い。 第二世代 スーパー1(自由皇帝(リバディエンペラー)) ZEROシャーシの改良版(てか流y(ry)であり、二次ブームユーザーにはかなり馴染みのあるシャーシ。 ターミナルはZERO系。 初期フルカウルミニ四駆から後期のベルクカイザー、スーパーミニ四駆にも使われていた。 ゼロよりはましとはいえシャーシの耐性が非常に脆く、フロントがすぐに折れてしまう。 だが駆動系の出来はなかなかによく、改造次第で近年のレベルに充分ついていける優秀なシャーシである他、 駆動が優秀な中では最軽量と言っても過言ではないため、フラット(立体要素の無いレース)では今でも十二分にトップクラスで凌ぎを削れるほど。 余談だが、意外にも搭載機一号はフルカウルマシンのマグナムセイバーではなく、スーパーミニ四駆の自由皇帝の方。 何気に今でもゲーセンのプライズ限定マシンなどで限定カラーがちょくちょく出てくる。 スーパーFM(ブロッケンG) FMの後継機で、地味にデフォでリヤステーが付くようになった初のシャーシ。ターミナルはB型。 マジな意味でもネタ的な意味でも特徴が大きいので詳細は当該項目にて。 このシャーシのマシンを買おうとしているそこのキミ、買う前に当該項目を読んどけ。マジで。 どういうわけか第三次ブームの現在、そこそこ愛用者が増えていたりする不思議なシャーシ。 スーパーTZ(サイクロンマグナム) 二次全盛期のサイクロンマグナムで初お目見えになったシャーシなので、愛用した者はかなりいるはず。 ターミナルはB型。 それまでのシャーシ群に比べて耐性もマシになり、ちびっこにも(金銭的に)優しくなった。 駆動系の出来もそれなりに良い上、何故かスーパーFMと違って ハイスピードEXギヤ並びに精度の高い水色超速ギヤの使用が許されているという美味しいメリットも。 ホイールベースが長く、直線番長という意味ではタイプ5の末裔ともいえなくもない。 なおTZとは「TAMIYA-Z」、つまりタミヤの集大成とする説と、 TYPE系の頭文字のTに「末裔」を意味するアルファベット最後のZを付けた、とする説があるが 発売20年を迎えようとする今尚、公式からの発表がない。 スーパーX(マックスブレイカー) エアロミニ四駆・マイティミニ四駆から導入されたシャーシ。 ターミナルはX用。 ここからステーが2点止め、超速ギヤーが標準装備になった。(ただし、このX系やVSは3点止めができる。旧規格のリアステーが取り付けられるため、FRPと合わせてより強化できる。) 開閉式の電池ホルダーや底部からモーターをギアボックスごと抜き取れる機構を持つ。 モーター交換が非常に容易に出来るシャーシである。 ワイドシャフトを採用かつホイールベースも長いため直進安定性が良く、ペラシャ系の中でもトップクラスの剛性も自慢。 ただしその代償として小回りがきかず旋回性能は低い。ある意味ZERO系の対極のシャーシといえる。 このシャーシからギヤ周りの精度が飛躍的に向上し、「抵抗抜きをすると逆に遅くなる」とさえ言われている程に高精度な為、 依然として現役バリバリどころか頻繁に大規模大会でも入賞する程の優良シャーシ。 弱点を上手くカバーできるようになると本当に頼もしい戦力となる。 特に人気のあるのがカーボン素材のもの(通称炭X)であり、 プロペラシャフトのすべりの良さがダイレクトドライブシャーシ全てひっくるめても最高クラスと評されるため、 大会でXシャーシが入賞しているときは大抵この炭Xが使われていたりする。 一時期はプレ値が酷かったが、2014年に再販されて随分と落ち着いた。 VS(ブレイジングマックス) ZERO系の流れを汲むショートホイールベース、軽量、低重心、優れた駆動性が売りの第二次ブーム最速と名高いシャーシ。 ターミナルはX用。 スーパー1シャーシの甥っ子ともいえる。欠点もZERO系譲りで、剛性の低さ、バンパーの脆弱性が辛い。 しかしそれを補って余りあるポテンシャルを秘めており、後継シャーシが続々登場して旧式と化してもなお現役のシャーシである。 レーサーミニ四駆のリメイク用シャーシにも度々白羽の矢が立っていたり、 全シャーシ中カラバリの数がダントツでトップなあたりもこのシャーシの優秀さを物語っているといえる。 …実を言うと、優秀どころか現在では「片軸シャーシ=VS最強」がほぼ定説となっているレベルですらあり、 VSシャーシの中でも特に早いとされる素材・カラーの物はオークションでも凄まじいほどのプレミアが付いている。 特に『ペンションりんごじゃむ』で限定販売された赤色のもの(通称りんごじゃむVS)は 最低でも万単位積まないと手に入らない。同時発売のTZはそこまででもないのに… 2017年現在も、間違いなくトップクラスの戦闘力を有するシャーシなのだが、 後述するMSシャーシに遂にシェアトップを奪われてしまい、最強の座を譲ってしまった。 スーパーTZ-X(バニジングゲイザー) 名シャーシ、スーパーTZのリメイクで、X系のパーツに対応したねじ穴が追加されている。 当然ながらターミナルはB型。 しかし、それと引き換えに駆動系の精度が失われるという不憫なシャーシ。 採用マシンも1台のみで、第二世代の中でも屈指の空気である。 …と言われ続けていたが、立体が中心となっている昨今のレース事情では立場が少し変わっている。 そもそもTZもギヤ周りの加工をしなければMAやARといった最新のシャーシ類に渡り合うことは困難なので ある程度抵抗抜きが必須となり、そうなるとTZとTZ-X程度の差など誤差に等しくなるのであまり問題にならなくなる。 そして、そもそもTZ-Xの優位点であるリヤの二点止めステー対応穴の有無の優位性はかなり大きく、 特にマシンに対する負荷が大きい公式の5レーンコースでは一点止めではどうしても強度的な不安が拭えない。 SFMで入賞・優勝している人たちも、強引ないし擬似的に三点固定にしている場合が殆どで、 無加工で三点止めステーが使えるTZ-XはそれだけでTZより手間が大幅に省けるのである。 その他にも地味にTZからアップグレードされた点が多く、 現在は公式大会でもたまに表彰台を飾るほどのシャーシとなっている。 サイクロンマグナムのポリカボディプレミアムver.もtzではなくこちらのシャーシが採用された。 第二.五世代 TR-1(スバルインプレッサWRC2002) 第二次ブーム終了後にタミヤが満を持して送り出した新シリーズの1つ「ラジ四駆」。ターミナルは専用のTR-1用。 それに採用されたのがこのTR-1シャーシである。 スーパーXとTZを足して2で割ったような感じの形状をしており、 剛性は頑丈だがかなり重くなっている。その重さたるや片軸シャーシ中最大。 ホイールベースもスーパーXから10mm伸びたので旋回性能がいっそう低くなってしまっている。 さらにターミナルが受信機の都合で5枚に増えたため電気抵抗が増大してスピードが乗らない。 加えて初期型の送信機では異なる番号のものでも混線が多々ありレースどころの話じゃない (後期型はある程度改善されたが、それでも完全な解決には至らなかった)。 また、駆動系周りのパーツが増えているのでメンテナンス性が悪くなっているのも地味に痛い。 おまけに基本的なマシンを揃えるための初期投資が2000円以上かかるなどお財布にも優しくない (一番手軽に揃えられるはずのフルセットでも約2500円)。 これらの理由と第一次・第二次ブーム経験者からの不評を受けて、わずか1年ほどで商品展開を終了する事態に。 その後は同時期に展開されていたダンガンレーサーの陰に隠れて自然消滅してしまう。 TZ-X以上に不憫な存在である。ミニ四駆の歩みにおける最大の黒歴史ともいえる。 現在のルールではミニ四駆に編入されたのに、ラジ四駆(TR-1シャーシ)はネオチャンプがなぜか使えない。 そのためただでさえ速力不足なのにダッシュ系モーターが使いにくい。 え?タミヤもレースから締め出したがっている?きっと気のせいだ。 唯一と言っていいメリットだった実車系ボディに関しても最近増えてきている。今のところBe-1以外はトヨタばっかりだけど なお、ポルシェ911のボディはプラモの流用なせいで素で全長がレギュレーション違反になる(レギュには「すべてのミニ四駆用ボディが使えます(ラジ四駆含む)」とあるが車検で弾かれたという報告あり)。 第三世代 MS(ナイトロサンダー) 「PRO」シリーズ用に開発された新時代のシャーシ。 ターミナルは新規設計のMS用。 ダブルシャフトモーターや三分割型シャーシと従来のミニ四駆とは根本的に別物といっても過言ではない構造。ダンガンレーサーEVOで培った技術がふんだんに詰め込まれている。 古参レーサーや復帰組には抵抗があるかもしれないが、、組み立てやすく初心者にも優しい。 (ただし、旧規格のリアステーが取り付けられなくなったため、リアステーは強制的に2点止めになった。 これはS2、SXXを除くすべての第三世代シャーシに該当する。気になるなら長いビスで接続口を貫通して、ロックナット等でステーを固定してしまおう。) 駆動系と剛性は優れているがレース用シャーシの中ではかなりの重量級でモーターの選択肢が狭く、トルクも不足気味。 過去のスーパー系/フルカウル系マシンのホイールとタイヤを使用するとシャーシに抵触する場合もあり 車体の真ん中に回転軸がある構造が空中で姿勢を崩す原因になりやすいなど結局のところ一長一短。 とは言え、初心者でも簡単に中級者レベルのスピードに達する事ができるシャーシではある為、 ゼロからミニ四駆やりたいんだけど…と言う人は、とりあえずこれかMAを選んでおけば間違いはない。 ちなみにGUPではあるが、唯一無加工でバンパーレスに出来るシャーシである。 のちにVZに完全上位互換されてしまうが。 MAの登場以降、新規マシンに採用されることが無くなった為少しだけ影が薄くなっていた時期があったが、 各ユニットの接合部にバネなどを仕込む『フレキシブル化』と呼ばれる改造が2015年を境に大流行。 2017年にはそれまで最強と言われていたVSすら突き放して完全一強体制を築き上げ、 2018年現在も公式・非公式大会問わず表彰台をこのシャーシが独占することが非常に多くなっているなど、 一時期では考えられないほどの隆盛を誇っている。 スーパーXX(マックスブレイカー ブラックスペシャル) エアロミニ四駆のリメイク用に屈強さに定評のあるスーパーXがさらに頑丈になって帰ってきた。 ターミナルは当然X用。 サイドステーのねじ穴は3つになり、拡張性はさらに広がっている。 一方で、余りにも頑強になり過ぎたがために、 「実はそこまで硬くなくても良いんじゃね?」とする昨今の風潮からは むしろ前身のスーパーXに注目が当たるようになってしまっている。 逆を言えば時と場合によってXと使い分けられるほど優秀なシャーシとも言える。 実を言うと、駆動系はXよりほんの僅かに劣ると言われているが、 ワッシャーなどを適切な位置に一枚かませるだけで十二分に静かにできるので気にしなくても良い。 スーパーⅡ(マグナムセイバー プレミアム) フルカウルミニ四駆及び過去作のリメイク用にスーパー1シャーシが帰ってきた。ターミナルはS2用。 最大の弱点だった剛性の弱さを克服して、より完成度の高いシャーシになっている。 VS最強説の根強い現在、片軸ではほぼ唯一ガチでVSとタメを張る程度に優秀な性能。 他のシャーシだと軒並み限定GUPだったり、そもそも存在すらしない場合も多いカーボン素材性の強化版が Vマグナム&ソニックのプレミアムでいつでも通常生産されている為、良い素材の物を自由に使えるのもおいしいポイント。 (ちなみにマグナム ソニックセイバー、トライダガー X、スピンコブラとパンダ2はポリカABS製。駆動の滑りがよく、こちらも優秀素材シャーシ。しかも通常価格。) また、シャイニングスコーピオンプレミアムなど幾つかのキットに付属するサイドガードは、 元々評判の高かったVセイバー用サイドガードを更に拡張・強化した物であり、これまた非常に評判が高い。 一部キットでしか手に入らないのと、カラバリが余りにも少ないことが欠点か。そのため一番色が喧嘩しないガンメタルのサイドステーか標準装備であるレイスティンガープレミアムが割りと狙われがち 弱点はまさかの電池ホルダーで、今時のヒンジ式やスナップ開閉式じゃないため外れやすい。内部にブレーキスポンジを貼るだけでも大分変わるので主流にするなら必須の改造となる。 そのためホルダーのパーツのみを別のシャーシから流用する人も多い。 また、フロントバンパーがシャーシの最底辺と同じくらい低いため、アンダーガードを付け辛いのも地味に痛い。よくも悪くも大径タイヤが付けやすいシャーシである。 現在は皿ビス加工を施したFRPなどで高さの調整が可能。 何気にモータークーリングシールドに対応しており、冷却性能やホールドの関係からぜひとも搭載したいのだが、これを装着する場合は3点固定式の強化リアステーをそのまま使えない点には注意。(*2) AR(エアロアバンテ) ミニ四駆30周年記念シリーズ「ミニ四駆REV」用に開発された新鋭シャーシ。ターミナルはX用でモーターを裏から交換可能。 モーター冷却用のエアインテークに電池を裏から交換できる機構、強化型ピニオン、 低摩擦製素材によるハトメ要らずの軸受けと新機軸には枚挙がない。 また、シャーシそのものがとても頑丈に出来ているので、初心者が乱暴に扱っても大丈夫。 更に言えば、全シャーシ中唯一裏から電池を交換できる機構のお陰で 流行のヒクオ・提灯改造を施していても電池交換がとても楽、というとてもありがたいメリットも。 当然のことながら駆動系も優秀で、初心者にお勧めされやすいシャーシ。 欠点は、余りにも強度が高すぎる事により、ギヤ周りに負担が集中しやすい構造となっている為 ピニオンギヤはカーボン製の物しか使ってはいけないとレギュレーションで定められており、 当然そのしわ寄せはクラウンギヤに行くため、ただでさえ脆いピンククラウンが更に欠けやすく、 それをカーボンクラウンで補おうとしたら今度はプロペラシャフトが死にやすく…と ギヤのメンテナンス及び交換が他のシャーシより遥かに頻繁な事。 シャーシ本体の剛性の高さを追求した結果だと考えると皮肉としか言いようが無いが、 シャーシ本体が死にやすい事よりはまだ経済的だと考えるべきか。 (ちなみに、ノーマルのプロペラシャフトだとピニオンが軸受けに引っ掛かり、メンテナンスの際にホイールを抜いてドライブシャフトを外さなければならない。 少々面倒であるうえに、ホイールの軸が変形して脱輪しやすくなってしまう恐れがある。一応、中空プロペラシャフトならホイールを抜かなくても外せるようになる。) さらに、サイドマスダンパーをGUP通りに付けていると、結構ビス穴が割れやすい(特に強化ABS)。 もしも気になるならば、2mmのドリルで貫通させてビスをリベットみたいにしてしまうのもアリである(もちろんその際はロックナットで固定するのを忘れずに!)。 2015年以降、フロントモーター化改造が徐々に流行り始め、 特に2016年の世界チャンピオンが使用したことで一気に人気が大爆発。 公式・非公式問わず非常によく見かけるシャーシとなった。 また電池やモーターを裏から交換する性質上、ペラシャ式にも関わらず従来のシャーシと構造がかなり異なり なまじ先入観のある復帰組レーサーにとっては結構紛らわしい構造。説明書をしっかり読んで落ち着いて組み立てよう。 ロングホイールベースによって直進性が高く、VSがZERO系の末裔ならこちらはTZの末裔といえる。 たまにはTZ-Xのことも思い出してあげてください MA(ブラストアロー) 「PRO」シリーズ用に新たに開発されたMSの後継シャーシ。MAは「Midship Aero」の略。 ターミナルはMS用。 MSから受け継いだダブルシャフトモーターによる駆動効率の良さとARの強みである空力効果を併せた、 まさにいいとこどりのシャーシ。MSの三分割型シャーシを元の一体成型タイプに戻し、 部品数を減らしているのでメンテナンス性も高い。 剛性に関してはAR以上とも称され、あらゆる面から初心者向けと名高い。 しかし、代償としてシャーシ重量が競技用シャーシの中では最も重くなってしまい、 ベースとなったMSの弱点も受け継いでいるので、一概に万能とはいえない。 具体的にはトルクが不足しがちになる事やトレッドに制限がかかる事、 余りにも剛性が高すぎるために公式の5レーンコースでは弾かれやすい事などである。 そのため、中級者まではこのシャーシのスペックに頼りきりでも到達できるが、 それ以上を目指すとなると凝った改造に手を出さざるを得なくなってしまうシャーシでもある。 それでも素のスペックは全シャーシ中間違いなくトップクラスである為、 チャンピオンズ(公式大会優勝者しか所属できないクラス)にも愛用者は多い。 「元々のポテンシャルが高いので、性能を殺さずに忠実に改造するのがポイント」と言う人も。 実は素で表裏逆転して走ることができるシャーシ。 ネジ穴も裏にしっかり用意されているので、より電池など重いパーツを低重心に置くことができる。 ボディは穴を開けてボティマスダンパーにすると、レギュレーションもクリアするし、より安定する。 (スイッチが動かしにくくなるが) FM-A(ラウディーブル) 2017年のジャパンカップコースと同時に発表された、 4年振りの新型シャーシにして5年振りの片軸新型シャーシ、 そしてSFM以来実に21年振りとなる新型のFMシャーシ。 Aは「AERO」の略。 ターミナルはX用。 SFM同様に、慣らしの手間はかかるが頑丈で信頼性のあるオレンジクラウンギヤを採用、 そしてスーパーXシャーシと同規格のプロペラシャフトを採用。 要はARとXを足して2で割ってFMにしたようなシャーシと言える。 新企画のローラーや標準装備されている専用のフロントアンダーガードなど、 久しぶりの新型シャーシという事もあってか、とにかくタミヤの本気がうかがえる逸品。 FMの発展系ということもあって一部からは精度の悪さや加速の悪さを不安視されていたが、 全然そんなことはなく、むしろようやくFMの最大の特徴であるフロントモーターの力を発揮できるほどの高性能シャーシとなっている。 三次ブーム以降、フロントモーターの高性能マシンを操る事が出来るのは 旧FMやSFM、リヤモーターシャーシのFM化など高度な改造をこなせる上級者のある意味特権と化していたが、 このシャーシの登場で初心者でも気軽に高性能なフロントモーター車の走りを手に入れられるようになった為、 ラウディーブル発売当初は初心者から上級者までこぞって買い求め、しばらく品切れが相次いだほど。 実はこのシャーシ付属の円筒形リアローラー、 なんと520ベアリングを仕込んでベアリングローラーとして使うことが出来る(ローラー上部からベアリングを押し込んで埋め込む)。 ローラーセッティングにおいても革新的である。 欠点とすれば立体での重心か。 ドラゴンバックやスロープでの進入、出口の姿勢が他と違い前のめりになりがちなので、下手をすればでんぐり返ししてコースアウトしてしまう。(それがメリットでもあるのだが、リアモーターシャーシのようにマスダンパーや提灯ダンパーを搭載すると、前側に偏りすぎてしまう) かといってヒクオなどをしようものなら、今度はギアボックスが邪魔で変な位置になってしまう。 ボールリンクマスダンパーや東北ダンパーなど、リアに搭載できるギミックを採用するのが無難である。 VZ(NEO-VQS) ネオバンキッシュではない 2019年に発表された、AR以来8年振りとなるリヤモーターの片軸シャーシ。 ターミナルやプロペラシャフト等は全てVSと同様となる。 名前から察することができる通り、かつて最強伝説を築き上げていたVSとTZの進化系であり、 VSの最大のメリットである駆動システムの良さやコンパクトな設計による取り回しの良さはそのままに、 最大の弱点である強度不足に根本からメスを入れた意欲作となっている。 TZ要素? バッテリーホルダーがそれっぽいんじゃないかな 更に初の試みとして、最初からフロントバンパーが着脱式になっており、 中~上級者が当たり前のように行っているバンパーレス改造がデフォルトで行えるようになっている。 これによりカットの手間が省けるだけでなく、カットの際にシャーシが歪んでしまう心配が無くなる事から、 フロントバンパーレス改造の入門用として非常に優れたシャーシとなっている。(さらに言えばシャーシのローラースラストを殺さずにバンパーレス化できる。) もちろんVSをベースとして、サイズを一回り巨大化することで強度不足を改善したバンパーも付いてくるので バンパーレスを行なわないユーザーにも対応している。 また、ARやMAを堅牢に作りすぎたことで、コースから弾かれやすくなり、 実戦級に引き上げるためにユーザーが穴あけなどの加工を施して意図的に強度を下げていた事を受けてか、 今作では『適度なしなり』を最初から意識した設計となっており、 とにかくデフォルトでの戦闘力を徹底的に追求したことが見て取れる。 AR以降の全てのシャーシでアピールポイントにしていた『空力』を潔くカットしたところからも、 とにかくロマンよりも実戦力を追い求めた仕様であると言えるだろう。シャーシ自体の重量も軽くなり、より軽快な走りが期待できる。 唯一の欠点を上げるとすれば、シャーシのバッテリースペースがかなり薄く作られていることか。 フレキシブルとして考えるならば利点だが、それすなわちギアへの負担は甚大である。特にギアカバーが動きやすいため、しっかり固定出来ていないとカウンターギアのトルク抜けで走れなくなってしまうだろう。 加えて、昨今のマシンはマスダンパーやボディ提灯、キャッチャーダンパーなど、前後に激しく衝撃が加わることが多いため、あまり重量物を多数搭載すると負荷が激しすぎてクラックが入ってることがある。そういった意味ではARとは対極に位置するシャーシと言える。 一つの完成形と評されたVSを、更に令和時代のレースに対応するためにアップデートした野心作であり、 MSフレキ一強と言われる昨今のレース事情にタミヤが本気で放つ刺客とも言える。 発売は2020年3月28日に行われ、新しいマシンも続々と増加。出て間もないシャーシ故に、多くのユーザーによる研究が進められている。今後の活躍に期待したい。 追記・修正はすべてのシャーシを一度組み立てたことがある方、お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タイプIVシャーシが建てた項目 -- 名無しさん (2014-03-08 14 07 27) TZ-Xは駆動系を改善してボディをバックブレーダーにすれば売れると思うんだがなぁ・・・ -- 名無しさん (2014-05-11 16 20 35) MSシャーシとARシャーシのいいとこ取りをしたMAシャーシも出たよ -- 名無しさん (2014-05-26 23 13 58) 漫画に騙されてFMシャーシ買った奴ww -- 名無しさん (2014-05-26 23 33 07) MSは中央に回転軸がある関係でナイアガラに弱いって言われてたな -- 名無しさん (2014-09-04 21 30 35) MAは精度とかどうなん? -- 名無しさん (2014-09-04 21 34 35) TR-1シャーシ(ラジ四駆)も忘れないで・・・ -- 名無しさん (2014-12-13 09 20 58) FM系の後輩を -- 名無しさん (2015-01-03 06 52 11) アニメのスーパーxの設定(シャーシでダウンフォースを稼ぐ)は現実だとARの方が近いのな -- 名無しさん (2015-06-27 13 46 23) シャーシ選びに迷ったら、取り敢えず一通り買って見よう! 1次、2次ブーマーのお父さん達なら大人買いあるのみ!www -- 名無しさん (2015-07-26 01 41 02) ↑シャーシは人によって相性が随分違うからなぁ…XXで凄く速い人に話しかけてみたら、「自分はX系以外速くできない、みんな速くできるMSとかも全然まともに作れない」って言ってて驚いた -- 名無しさん (2015-07-26 01 44 43) 60分の耐久レースとかになると、X系やスーパー2がいいんかな?ミッドシップやARは重くて電池の消費が激しそうだし、VSはシャーシが消耗しそうだし -- 名無しさん (2015-10-18 23 09 26) FM系列の改良版はまだ出ないの?ブロッケンGやガンブラスターXTOのリメイクが出たっていいじゃないか。 -- 名無しさん (2016-04-02 01 49 15) トラッキンシャーシェ・・・。タイプ3の改修型?で、ボディを前後ではなくサイドで固定するのと、リヤステーを標準装備(取外し不可)しているのが特徴。リヤステーは根元が頑丈+中央部に穴があるので補強はある程度しやすい。サニーシャトルとジョリージョーカーの2車種しかないのでかなり空気。使うなら4 1コンペティションギヤが欲しい。 -- 名無しさん (2016-10-02 19 37 15) TZ-Xの評価が記事内で矛盾しているが結局どっちなんだ…?悪くないシャーシなのは分かるんだが -- 名無しさん (2016-10-15 23 05 11) 新設計、改良型とかなかなかでないね -- 名無しさん (2016-10-16 00 37 35) ↑↑頑張ればどうにかなるけどAR改造してたほうがよっぽど楽 -- 名無しさん (2016-10-21 23 24 32) TZまでのカウンターギヤとモーターマウントをユニット化してシャーシ本体と分割する方式はXやVSみたいな一体型方式に比べてやっぱり駆動系の精度が落ちるんかな? -- 名無しさん (2016-11-21 05 03 17) 新型マグナムFM-A採用なのかよ なんか違和感あるな -- 名無しさん (2017-09-18 18 51 33) ↑↑選別必須だけどんなこたーない 仮にそうだとしたらS1がフラットでトップシェアであることに説明ができない -- 名無しさん (2017-11-05 22 18 29) MSのフレシキブル化改造て、ほぼドラゴンシャーシだよな…やっぱこした先生すげーわ -- 名無しさん (2018-01-31 12 51 16) 個人的にMSやARはサイドガードを廃止した上に、リヤステーがボディーと一体になってるから、あんまり好きじゃない(ほぼ同時期に登場したS2はリヤステーの取り外しは出来るのに)。 -- 名無しさん (2018-06-14 18 35 23) VSシャーシって当時のレベルだとインフレどころかオーパーツクラスだったのかねぇ -- 名無しさん (2019-01-09 19 25 39) 両軸で復帰したあとスーパー2触ると「これだよこれ」ってなった。思い出のせいか愛着すごい -- 名無しさん (2019-06-03 20 56 48) VZのフロントバンパーがかなり気になる。ビス式なのか? -- 名無しさん (2019-10-09 09 18 51) NEO-VQSの発売延期に伴ってVZシャーシと専用パーツも発売延期になってしまった。理由は分からないがコロナウイルス絡みだろうな、仕方無い -- 名無しさん (2020-03-07 11 01 26) ↑2 VZのフロントバンパーは二本のビスで固定するタイプだった。(根元ではなく両端を固定 -- 名無しさん (2020-08-13 14 07 50) タイプ1シャーシのローラー穴だけど、3機種目のフォックスJrの時点でもうあったよね? -- 名無しさん (2024-03-15 02 14 45) 名前 コメント
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ミニF ダンガンレーサー 楽しい工作シリーズ
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参加メンバー こむお(記) 場所 仙台サンフェスタ ルール オープンクラス 一次予選- 二次予選- 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 チャンピオンズクラス 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 オープンクラス、ジュニアクラス、ファミリークラス、チャンピオンズクラスの開催。 コース クラシックサーキット2018 結果 名前 結果 マシン こむお オープン 準々決勝進出 キュベレイ こむおの感想 スタッフ、レーサーの皆様お疲れ様でした。 ■1次予選 今回はちょっとフロントのピボットを変えて挑みました。 左側を9mmにして、ストッパーを投入してみました! 回るはずのMDP、EX、22.8mm、1.32V。 で、ロッキング激おその26.5sとかorz ■2次予選 フロントを13mmのピボットに戻してレース。 今度こそ25秒前半だとおもうも、26.8sとか。 むむモーターがロッキングでロックしてお亡くなりになったですか?涙 ■準々決勝 モーター換装! これできれっきれや! あれ?あれれ? 何この鈍走。。 ぶっちぎられての3位。 タイムはたぶん28秒とか。。 ■まとめ このあと2週間ほど速度でない病に悩まされます。 速度でない病の一番の原因はモーターでした。 4個ほどあったエースモーターが、関西帰省の長時間の車移動のためか、一気にすべてお亡くなりになってました。 ミニ四駆、10年近くやっても、速度出ないとかあるんですね。 ミニ四駆嫌い。 タミヤ ミニ四駆特別企画商品 19mm プラリング付 アルミベアリングローラー 5本スポーク オレンジ 95385 タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.433 GP.433 マッハダッシュモーター PRO 15433 プロクソンPROXXON ハンディマルチルーター No.28473 タミヤ ミニ四駆特別企画商品 HG 軽量 19mmオールアルミベアリングローラー レッド 95404
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( A`)スレまとめ 4 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 33 13.23 ID MkIl+e48O ( A`)「公式大会?」 ( ^ω^)「おっお、そうだお。今度あるんだお」 今日も俺は荒巻模型店に来ていた。 ( A`)「まだ公式大会とかあったんだね」 (´・ω・`)「うん。昔みたいに出場者が多すぎて抽選って程じゃないけど、それなりに賑わってるよ」 ( A`)「そうなんだ。…そういえば昔はレースに出場した奴はそれだけで次の日ヒーローだったなぁ」 ( ^ω^)「タミヤRCカーグランプリでちょっと映ったりすると大騒ぎだったおw」 ( A`)「そうそうw」 ( ^ω^)「…で、ドクオは参加するのかお?」 ( A`)「その日はバイトないから行くつもりだよ」 6 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 35 57.10 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「そういえばバイト始めたんだったね。どんな感じだい?」 ( A`)「深夜だからお客さんあんまり来ないし楽だよ。眠いのだけ耐えれば。…そういえばこの前兄者さんが来て延々愚痴ってきたよ」 (´・ω・`)「兄者さんが?どうして?」 ( A`)「俺と同じ店の面接受けたけどなぜか落ちたんだって。俺は面接らしい面接やらないで受かったのに…。 兄者さんなにやらかしたんだろう?散々愚痴った挙げ句、この店はアニメDVDが少なすぎる!ってダメ出しして帰っていったよ」 (;^ω^)「兄者さんらしいお」 8 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 38 21.37 ID MkIl+e48O ( A`)「…で、公式の話だったね」 ( ^ω^)「お、そうだったお」 ( A`)「事前に申し込みとか必要なの?」 (´・ω・`)「直接会場に行って大丈夫だよ。当日みんなで集まって行こうか」 ( ^ω^)「それがいいお。集合場所は駅でいいかお?」 ( A`)「うん、大丈夫」 (´・ω・`)「それじゃあ駅に集合だね。…公式用のセッティング考えなきゃな」 ( A`)「普段のセッティングと違うの?どうして?」 (´・ω・`)「うん。僕たちが普段走らせてるコースは3レーンだろう?公式大会は5レーンのコースなんだ」 9 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 39 01.22 ID MkIl+e48O ( A`)「なにか違うの?」 (´・ω・`)「5レーンコースは3レーンコースより継ぎ目が荒いんだ。路面に段差があるし、もちろん壁にもある。だから830とか850みたいな径の小さいローラーだと引っかかって減速しちゃう」 ( A`)「なるほど。じゃあ径の大きいローラーの方がいいんだね」 (´・ω・`)「そうだね。だから普段あまり使われない13ミリベアリングや11ミリベアリングも使われる。プラリンもさすがにフロントには使い辛いけどリヤには使われるね。あとフロントだったら二段アルミローラーが使いやすいかな」 ( A`)「俺の使ってる9ミリベアリングはどうかな?」 10 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 41 20.93 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「う~ん…。多分対応できるとは思うけど、その日のコースのコンディションによるかな」 ( A`)「なるほど。じゃあ他のローラーも用意していった方がいいね」 (´・ω・`)「そうだね」 そういうわけで公式大会に備えてローラーを買っていくことにした。 ( A`)「どのローラーにしようかな…よし、これにしよう」 俺は二段アルミローラーを1セット、プラリンを2セット買うことにした。 (´・ω・`)「うん、良い選択だと思うよ」 ( A`)「脱脂はこのままオイルにつけても大丈夫?」 11 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 42 17.65 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「問題ないよ。あと2段アルミローラーはベアリングのはめ込みがきつくて回転が悪いものがあるから、そういうときは1回ベアリングを外して内周を削るといいよ」 ( A`)「どうやって外すの?」 (´・ω・`)「長めのビスに筒状のアルミスペーサー、2段アルミローラー、カウンターギヤの順で通してナットで締め込めばカウンターギヤの中にベアリングが抜けるよ」 ( A`)「へぇ…よくそんな方法思いついたね」 (´・ω・`)「僕が考えたんじゃなくてネットで調べて知ったんだよ」 ( A`)「ショボンもネット使うんだね」 (´・ω・`)「うん。情報収集は必須さ。色々な改造法や理論に触れなきゃね。最終的に確かめるのは自分だけど」 13 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 43 45.63 ID MkIl+e48O ( A`)「じゃあ、早速ベアリングを外してみようかな」 (´・ω・`)「あ、あくまで回転が悪いときだよ。ベアリングを外して取り付けるときに失敗したり、下手に削ってダメにしちゃうともったいないからね。1回付けて回してみなよ」 ( A`)「わかった」 2段アルミローラーは結構高いし、たしかにダメにしてしまったらもったいない。 ( A`)「うん、試してみるよ。…とりあえず脱脂してくる」 店の外で2段アルミローラーを脱脂し、フロントバンパーに取り付ける。 ( A`)「…どうかな?」 (´・ω・`)「うん、それだけ回れば十分だよ」 16 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 46 16.22 ID MkIl+e48O 2段アルミローラーは指で弾くとそれなりに良く回った。どうやら当たりらしい。脱脂以外の細工はせずにこのまま使うことにした。 (´・ω・`)「あ、あとスタビヘッドも交換した方がいいね」 ( A`)「どうして?」 (´・ω・`)「君が今使っているスタビポールは、9ミリベアリングなんかにはちょうどいいけど、2段アルミローラーに合わせるには小さすぎるんだ。大きさに差がありすぎて、傾いたときに壁になかなか触れないだろう?」 ( A`)「あ、なるほど。じゃあショートスタビなんかがいいのかな?」 (´・ω・`)「うん、それでもいいけど僕はギヤスタビをお勧めするよ」 ( A`)「ギヤスタビ?」 17 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 47 52.68 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「ギヤスタビっていうのは文字通りギヤをスタビとして加工したものさ。ギヤの歯を落として削るんだ」 ( A`)「なんのギヤを使えばいいかな?」 (´・ω・`)「ピンククラウンが定番かな?歯が欠けてダメになったのがあるから分けてあげるよ。ワークマシンも使うといいよ」 ( A`)「ありがとう」 ショボンに貰ったピンククラウンの歯を全て落とし、ワークマシンのシャフトにつけて回転させながらヤスリをかける。 ( A`)「これでいいかな?」 (´・ω・`)「うん。どうだい?普通のスタビヘッドより強度があるだろう?」 ( A`)「うん、そうだね。ところで公式って他にはどんな特徴があるの?」 18 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 49 33.41 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「そうだね…やっぱりテーブルトップが良く使われることかな?」 ( A`)「テーブルトップ?なにそれ」 (´・ω・`)「上り下りのスロープの間にストレートを挟んだセクションさ。これの攻略が難しくてね」 ( A`)「そんなに難しいの?」 (´・ω・`)「うん。テーブルトップの攻略が公式レースの鍵を握ると言っても過言ではないよ」 ( A`)「どこが難しいの?」 (´・ω・`)「スピードがのったマシンがテーブルトップに差し掛かると、下りスロープでジャンプしたりバランスを崩したりするんだ」 19 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 50 59.51 ID MkIl+e48O ( A`)「なるほど」 (´・ω・`)「対策としてはアンダースタビやブレーキかな。ただしフロントブレーキはきつくしすぎると、下りスロープで前につんのめるように転倒しちゃう。リヤブレーキで上りスロープのときに減速させるのも定番だけど、ブレーキの高さに気をつけなきゃね」 ( A`)「どうして?」 (´・ω・`)「さっき公式の5レーンコースは段差があるって言ったろう?だからあんまり低くしすぎると常にブレーキがかかっちゃうんだ」 (; A`)「な、なるほど。難しいね」 (´・ω・`)「あと最近はマスダンパーなんてのも流行ってるけど…ブーンが使ってたね、ブーン、見せてあげて」 20 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 52 01.13 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「おっお、了解だお」 ブーンのマシンのリヤには、金色の重りらしきものがビスで固定されていた。重りにはバネがついていて、押すとビヨンビヨンと上下に動いた。 ( A`)「これがマスダンパー…どんな効果があるの?」 ( ^ω^)「マシンが跳ねたり着地したりするときに安定させるんだお!」 (´・ω・`)「マスダンパーっていうのは元々F1に使われてる装置のことだね。…僕はあんまりミニ四駆に使われてるマスダンパーは信用できないなぁ」 21 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 54 10.23 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「だけど実際ブーンのマシンはこれをつけると安定するお!それにビヨンビヨンさせると楽しいお!」 (´・ω・`)「まあ、改造は人それぞれさ」 ( A`)「どうやって作るの?」 ( ^ω^)「簡単だお!ロングビスにスライドダンパーとかのバネと重りをつけてスタビポールで留めるだけだお。重りはダンガンのメタルホイールがよく使われるけどセッティングウエイトなんかでも大丈夫だお」 (´・ω・`)「MSシャーシEVO.っていう5000円もするシャーシキットにも入ってるよ」 ( A`)「いろんな改造があるんだなぁ」 俺の知らない内に新しい改造が日々生み出されているようだ。 22 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 54 43.16 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「お、もうこんな時間だお。今日はもう帰るお。…ところでツンも大会一緒に行かないかお?」 ξ゚⊿゚)ξ「私はいいわ。お店見てなきゃいけないし」 / , 3 「フォッフォ、店ならワシ1人で大丈夫じゃよ」 ξ゚⊿゚)ξ「だけどマシンも持ってないのに言ってもね」 ( ^ω^)「ツンも作ればいいお!」 ξ゚⊿゚)ξ「…また今度にするわ」 ( ^ω^)「残念だけどわかったお。また今度だお」 (´・ω・`)「それじゃあ、今日はこの辺で」 ( A`)「ハインにも声かけとくよ。じゃあ、また大会で」 23 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 56 54.73 ID MkIl+e48O ――大会当日―― (´・ω・`)「おはよう」 从 ゚∀从「おーっす!」 ( ^ω^)「おはようだお!…って」 (#^ω^)「どうしてお前までいるんだお!」 ミ,,゚Д゚彡「別にいいじゃねーかよ」 ( A`)「あ…ブーン、俺が誘ったんだ」 ( ^ω^)「そうだったのかお…」 ミ,,゚Д゚彡「そうそう、俺だってマシンを走らせたいしな」 (#^ω^)「だったら1人で行けばいいお!」 (´・ω・`)「まあまあ、ブーン」 興奮するブーンをショボンがなだめる。 ( A`)「そういえば他の人たちは?」 24 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 57 42.64 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「なおさんとオワタさんは先に向かってるって。ピットで兄者さんと弟者さんと合流するって言ってたよ。モナーさんとニダーさんは子供たちを連れて少し遅れて来るって」 从 ゚∀从「お、全員参加か」 (´・ω・`)「うん。あ、電車来たよ。それじゃあ乗ろうか」 ――電車内―― ( A`)「そういえばみんなどうやってマシン持ち運んでるの?」 (´・ω・`)「僕はホームセンターで買った工具箱だよ」 ( ^ω^)「ブーンはタッパーにマシンと電池、必要な工具だけ入れて鞄に入れてるお」 ( A`)「なるほど。タッパーか。俺はキットの箱使ってるけど、タッパーに変えようかな」 25 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 00 04.40 ID MkIl+e48O 从 ゚∀从「俺はポケットに直だぜ!」 (; A`)「フロントバンパーがはみ出してる!壊れるって…」 ミ,,゚Д゚彡「へへ、俺はブランド物のバッグだぜ」 (´・ω・`)「…ねえ、それスペル違うんじゃない?」 ( A`)「本当だ。LがRになってる」 ( ^ω^)「偽物掴まされたのかお?ざまあwww」 ミ;,,゚Д゚彡「な、なんだって!?4万もしたのに…くそう!」 (´・ω・`)「あ、着いたよ、降りようか」 26 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 00 56.08 ID MkIl+e48O ――会場―― ( ^ω^)「お、なおさんたちだお!」 ( (゚∀゚∩「おーい!こっちだよ!」 \(^o^)/「おはようございます」 (´ _` )「おはよう」 ( ´_ゝ`)「おはよう諸君」 ピットでなおさんたちと合流した。 (´・ω・`)「早いですね」 ( (゚∀゚∩「朝から並んじゃったよ!…それよりコースを見てごらん?」 (´・ω・`)「これは…予想通りテーブルトップがありますね。あとは45度のバンク…全体的にはストレートの多い高速コースですね」 (´ _` )「スピードがのる分テーブルトップの攻略が難しそうだ」 ( ´_ゝ`)「なあに、どうってことはない」 (´ _` )「兄者のマシンはそんなにスピード出ないからな」 (#´_ゝ`)「そ、そんなことないもん」 29 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 02 38.16 ID MkIl+e48O ( A`)「…あ、モナーさんたちだ」 モナーさんとニダーさんが子供たちを連れて会場にやってきた。 ( ´∀`)「おはようモナ」 ヽ`∀´ 「おはようニダ」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「おはようございます!」」 ( ´∀`)「みんな揃ってるモナね」 (´・ω・`)「おはようございます。…午前中は予選ですね。まずはジュニアクラスからみたいです」 ( A`)「そういえばクラス分けがあるんだったね」 ( (゚∀゚∩「そうだよ!今日行われるのはジュニアクラス、オープンクラスに小径限定クラス、それにルーキークラスだよ!」 30 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 04 43.98 ID MkIl+e48O ( A`)「そうなんですか。…みんなはどのクラスに参加するの?」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「ジュニアクラスです!」」 \(^o^)/「僕は 小径クラスです」 ( ´_ゝ`)(´ _` )「「俺たちも!」」 ( ´∀`)「じゃあ他はみんなオープンクラスモナね」 ( A`)「俺はどうしようかな…ハインとフサは?」 从 ゚∀从「せっかくだからオープンクラスにするぜ!強敵が集まるんだろ?」 ミ,,゚Д゚彡「…このルーキークラスっていうのは?」 (´・ω・`)「レンタルマシンか速度が25㎞/h以下のマシン限定のレースだよ」 ( ^ω^)「お…そういえばレンタルマシンもあったんだったお。やっぱりツンも連れてくればよかったお」 31 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 07 59.73 ID MkIl+e48O ( ´∀`)「たぶんフサギコくんのマシンは制限速度を越えてるモナ」 ミ,,゚Д゚彡「じゃあオープンクラスにするぜ…ドクオは?」 ( A`)「俺のマシンは大径だしオープンクラスしかないね」 こうして各自出るレースを決めた。 ( (゚∀゚∩「そろそろジュニアクラスの一次予選が始まるよ!」 ( ´∀`)「みんな頑張ってくるモナ」 ヽ`∀´ 「頑張るニダ、ヒッキー」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「は~い!」」 子供たちが予選レースに向かった。 ( A`)「ねえ、あの人って今のミニ四ファイター?」 32 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 08 40.80 ID MkIl+e48O 俺は司会をしている男の人を指してショボンに聞いてみた。 (´・ω・`)「いや、あの人はMCガッツっていってね、元はダンガンの司会者だったけど今はタミヤのイベント全般に出てるんだ」 ( A`)「じゃあファイターは?」 (´・ω・`)「残念ながら引退しちゃったんだ」 ( A`)「そっか…」 ミニ四ファイターはもういないらしい。なんだか少し寂しく感じた。 ( A`)「あの女の人は?」 (´・ω・`)「櫻井さんか。新人声優で昔からミニ四駆やってた人みたいだよ。今はまだあんまり有名じゃないみたいだけど。まあ、アシスタント兼アイドルみたいなものだよ」 33 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 11 03.93 ID MkIl+e48O ( A`)「ふ~ん」 今はミニ四駆にもアイドルがいるのか。 ( ^ω^)「おっお、ヒッキーくんが走らせるお!」 ヽ`∀´ 「ヒッキー頑張るニダ!」 (-_-)「………」 ヒッキーくんが表情を引き締める。そしてレースがスタートした。 …………。 (-_-)「…ダメだった」 ヽ`∀´ 「よく頑張ったニダよ」 ヒッキーくんのマシンはあと1台というところで予選突破はならなかった。続くぃょぅくんも予選落ち、ワカッテマスくんはコースアウトでリタイアした。 ( ><)「いってくるんです!」 (-_-)「頑張って!」 一次予選最後のレース、ビロードくんの出番だ。 35 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 11 37.28 ID MkIl+e48O ( ><)「いくんです!ブリッツァーソニック!」 レースがスタートした。しかし見るからに他のマシンの方が速い。 ( A`)(ダメかな…) しかし… 「ああっ!」 「くそっ!」 「くっ!」 「マジかよ…」 前の全てのマシンがテーブルトップでコースアウトしたのだ。 (; A`)(これがテーブルトップの恐ろしさか…!) (*><)「やったんです!」 ビロードくんはそのまま完走し、予選を通過した。 (´・ω・`)「よし、次はオープンクラスの予選だ」 36 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 14 40.50 ID MkIl+e48O ………。 ~ ;ヽ`∀´ 「ニダッ!」 ( (゚∀゚∩「もう少しだったよ…」 ミ;,,゚Д゚彡「くそっ!」 从#゚∀从「ちくしょう!」 (´・ω・`)「よし!」 ( ´∀`)「突破したモナ」 これまでのところ俺たちの中で一次予選を突破したのはショボンとモナーさんだけだった。 しかもなおさん以外の3人はテーブルトップでコースアウトという結果だった。 (; A`)(テーブルトップ…やっぱり恐ろしいぜ!) ( ^ω^)「じゃあ、ドクオ、先に行ってくるお!」 ( A`)「あ、うん、頑張って!」 残るは俺とブーン。ブーンのレースの方が先だった。 37 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 15 16.02 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「いくお!マグナム!」 レースがスタートした。 小径マシンの利点だろうか、ブーンのマシンが抜群の加速力でトップで飛び出す。かなりの速さだ。 ( ^ω^)「いい調子だお!マグナム!」 (´・ω・`)「ブーンもいつのまにか速くなりましたね」 ( ´∀`)「この前ニカド電池の育成を教えてあげたモナ。ブーンくんはハイパーダッシュPROを使ってるモナね?ダッシュ系モーターの力を引き出すにはニカド電池が必要モナ。どうやら僕の教えたことが役に立ってるみたいモナ」 (´・ω・`)「なるほど。これは油断できませんね」 ブーンはそのまま最後までトップで逃げ切り、予選を通過した。 (*^ω^)「おっお、どうだお、ドクオ!」 喜色満面のブーン。俺も負けていられない。 ( A`)「見てろよ、ブーン」 次はいよいよ俺の番だ。 39 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 17 21.53 ID MkIl+e48O ( A`)(大丈夫かな…) 一応ショボンから聞いて対策はしてきたつもりだ。フロントは2段アルミローラー、アンダースタビを装着。リヤはブレーキとしてシリコンタイヤを切ってFRPプレートに貼り付けた。 しかし実際に公式レースを走らせるのはこれが初めてだ。なにより目の前であれだけコースアウトされると不安になる。 ( A`)(…なるようになるさ!) 覚悟を決めてスイッチを入れる。そして… ( A`)「いけっ!エンペラー!」 レースがスタートした。 真っ先に飛び出したのは他のレーサーの小径マシンだ。ボディの隙間からチラリとのぞくエンドベルはスプリントダッシュだろうか?かなりの速さだ。しかし… ( A`)「…負けないぜ?」 从 ゚∀从「お、ドクオのマシンも速いじゃねーか!」 41 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 18 08.78 ID MkIl+e48O 加速こそ小径マシンに負けるが最高速度では大径のこちらに分がある。 ( ^ω^)「おっお、ドクオもなかなかやるお!」 (´・ω・`)「ドクオくんは元々器用だし、飲み込みも早いですからね」 ( ´∀`)「これからの成長が楽しみモナ」 しかし勝負はここからだ。レーンチェンジを抜け、バンクを下り、テーブルトップへ… ( ^ω^)「おっお!」 ( ∀`)「よし!」 無事に突破した。 そしてレースは進み、小径スプリントマシンがトップ、俺のマシンが2着で最終回へ。 「ゴール!」 ( ∀`)「やった!」 最後に逆転し、一次予選を通過した。 43 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 20 50.53 ID MkIl+e48O ミ,,゚Д゚彡「よう、ドクオ、やるじゃねーか」 (* A`)「ありがとう」 たしかに速くなった実感があった。素直に嬉しい。 ( ^ω^)「勝負するのが楽しみだお」 ( ´_ゝ`)「ふふふ、次は小径クラス…俺たちの出番だな!」 (´ _` )「そうだな、準備をしておくか」 \(^o^)/「頑張ります」 と、オワタさんのマシンに目をひかれた。 ( A`)「オワタさん、その改造は…」 \(^o^)/「これですか これは オワタステーです」 オワタさんのマシンは周りをぐるりとFRPプレートで囲まれ、さらに両サイドに万歳をするような形でFRPプレートが立てられていた。 44 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 21 39.13 ID MkIl+e48O ( A`)「これはいったいどんな意味が…」 \(^o^)/「レーンチェンジなどでの ローラーの引っかかり防止です」 ( (゚∀゚∩「そんなこと言って、本当はボディの保護が目的なんだよ!」 \(^o^)/「バレましたか ピンクちゃんを傷つけたくないですからね」 オワタさんはそう言うと愛おしげにマシンにプリントされたキャラクターを見つめた。 (; A`)「そ、そうですか」 \(^o^)/「それでは いってきます」 ………。 (´ _` )「突破は俺だけか」 (#´_ゝ`)「弟者だけずるい!」 45 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 23 18.74 ID MkIl+e48O (´ _` )「落ち着け兄者。公正なレースの結果だ」 \(^o^)/「僕も ダメでした でも みんなにピンクちゃんを見てもらえたから それでいいです」 小径クラス一次予選を突破したのは弟者さんだけだった。弟者さんのベルクカイザーは終始安定した走りを見せていた。 ( ><)「二次予選なんです!」 ( ● ● )「落ち着いていつもの走りをするんです」 (=゚ω゚)ノ「がんばるんだょぅ」 (-_-)「僕たちの分も頑張って」 次はジュニアクラスの二次予選。ビロードくんが参加した。 ………。 ( ><)「…負けちゃったんです!でも楽しかったんです!」 さすがに二次予選では一次予選のようなラッキーは起きずに敗退した。 46 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 25 04.65 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「おっお、休憩だお!」 午前の部が終わり、休憩時間に入った。外に出て食事をとる。 ( (゚∀゚∩「今のところ残ってるのは…」 ( ^ω^)「オープンクラスはブーンとドクオ、ショボンにモナーさんだお!」 (´ _` )「小径クラスは俺だけだな」 ( ><)「みんな頑張ってなんです!」 食事も終わり会場に戻る。午後はオープンクラスの二次予選から始まるのだ。 47 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 26 33.08 ID MkIl+e48O ( A`)「ショボン、なにしてるの?」 レースを前にショボンが何かしていたので尋ねてみる。 (´・ω・`)「ああ、これかい?アルカリ電池をホッカイロで温めてるんだ」 ( A`)「温めると違うの?」 (´・ω・`)「うん。持続力はないけど、瞬間的なスピードならニカドにも負けないさ。加熱しすぎると危険だからホッカイロくらいがちょうどいい。ドクオくんも使うかい?」 ( A`)「いや、俺はいいよ」 これから勝負するというのにこの余裕。自分のマシンに余程の自信があるのだろう。 (´・ω・`)「そろそろレースが始まるね。行こうか」 ( A`)「うん」 48 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 27 13.48 ID MkIl+e48O 俺はショボンと同じレース、ブーンはモナーさんと同じレースだった。 (´・ω・`)「お手柔らかにね」 ( A`)「こっちこそ」 正直ショボンに勝てる気はしない。他のレーサーも速そうだ。俺はここまでだろう。 (´・ω・`)「いけっ!ウイニングバード!」 ( A`)「負けるなエンペラー!」 やはりショボンのマシンは速い。速すぎる。やはりまだ俺のマシンでは歯が立たない。 (; A`)(それにしても速いな。一次予選のときより速いんじゃないか?) …そう。速すぎたのだ。 (;´・ω・`)「ああっ!」 50 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 28 54.28 ID MkIl+e48O なんとショボンのマシンがコースアウトしたのだ。 ( A`)「え?」 慌てて状況を確認する。 (; A`)「え?俺のマシンもしかして今トップ?」 そのまま完走し、二次予選も突破した。 (´・ω・`)「負けちゃったよ」 ( A`)「一次予選はコースアウトしなかったのにね」 (´・ω・`)「…うん。この音を聞いてごらん、ドクオくん」 そう言うとショボンはマシンのスイッチを入れた。キーンという、高い音が鳴り響く。 ( A`)「これは…」 (´・ω・`)「どうやらモーターの寿命が限界に近づいて、スピードが上がってたみたいなんだ。そのスピードに耐えられなかったんだね」 ( A`)「そんなことが…」 (´・ω・`)「さすがに予想外だったよ。…何はともあれおめでとう。決勝も頑張ってね」 ( A`)「うん、頑張るよ」 52 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 29 35.98 ID MkIl+e48O 次はブーンとモナーさんの出るレースだ。 从 ゚∀从「始まったぜ!」 レースがスタートした。モナーさんのマシンはやはり速い。しかしさすがにここまで勝ち抜いてきたレーサーだ。モナーさんの隣のレーンのマシンもかなり速い。 (;^ω^)「これは僕の出る幕じゃないお」 ブーンは現在4番手だ。 ( ´∀`)「なかなかやるモナね」 54 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 31 07.24 ID MkIl+e48O モナーさんのマシンは依然として隣のレーンのマシンとデッドヒートを繰り広げている。いや、相手のマシンの方が少し速い。 ( ´∀`)「…だけどその速度で完走できるモナ?」 テーブルトップへ差し掛かる。モナーさんの言うとおり、相手マシンは下りスロープでバランスを崩して転倒した。 ……転倒して隣のモナーさんのレーンに飛び込んだのだ。 (;´∀`)「モヌァ!」 モナーさんのマシンも当然巻き込まれてクラッシュ。 「す、すみません」 ( ´∀`)「気にしなくていいモナよ。こんなときもあるモナ」 スタッフ「レースのやり直しもできますが…」 ( ´∀`)「いいですモナ。…フフ、今回はブーンくんの成長ぶりを見させてもらうモナよ」 55 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 31 52.06 ID MkIl+e48O そして… (;^ω^)「おっお、二次予選も突破しちゃったお」 ブーンも決勝に進出した。 \(^o^)/「なんという 強運」 ( A`)「ブーンも決勝進出か…」 ( ^ω^)「おっお…決勝では負けないお!」 次は小径クラスの二次予選、弟者さんの出番だ。 ………。 (´ _` )「負けたか…まあ、ここまでくれば十分だ」 (*´_ゝ`)「や~いや~い!弟者も負けた~」 (´ _`#)「一次予選で間違えて使い古しの電池入れて負けた兄者に言われたくない!」 ( ;_ゝ;)「思い出させないでよ、弟者のバカ!」 56 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 33 31.70 ID MkIl+e48O 決勝の前にコンクールデレガンスが行われた。 ( A`)「へえ、いろんなマシンがあるなあ」 たくさんのマシンが並べられ、ガッツがコメントをしていく。 綺麗な塗装がほどこされたマシン、アイディア勝負の面白マシン、実車と同じ塗装をしたマシン、さらには痛車etc. ( (゚∀゚∩「僕も1台出そうと思ってたけど作るの間に合わなかったよ!残念だよ!」 コンクールデレガンスも終わり、次はいよいよオープンクラスの決勝だ。 ( ^ω^)「ドクオ…」 ( A`)「ブーン…」 ( ^ω^)「お互いいい勝負をするお!」 ( ∀`)「ああ!」 57 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 33 56.16 ID MkIl+e48O そしていよいよ… ( A`)「ぶっちぎれ、エンペラー!」 ( ^ω^)「優勝するんだお、マグナム!」 決勝レースが始まった。 スタートダッシュはブーンのマシンの方がいい。しかし俺のマシンも徐々に追い上げる。互角の勝負だ。 そして最終回にさしかかる。トップはブーン、2着に俺。 しかし俺のマシンがレーンチェンジでバランスを崩す。減速したままバンクを登り、その間にブーンのマシンとの差がさらに広がる。 (*^ω^)「おっお、どうやら勝負あったお!」 (; A`)「くそっ!」 58 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 36 22.66 ID MkIl+e48O しかし! ( ゜ω゜)「お…」 バキっと音を立ててブーンのマシンのフロントバンパーが折れた。そして当然コースアウトしてしまった。 …つまりトップは俺に替わった。 (* A`)「よ、よし!優勝だ~!」 ガシャン! (゜A゜)「………」 次の瞬間、俺のマシンもコースアウトしていた。 60 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 37 28.71 ID MkIl+e48O ~~~~~~~~~~~~~~ ( ´∀`)「残念だったモナねぇ」 (´・ω・`)「結局僕たちの中から入賞者は出ませんでしたね」 ( ´ω`)「前のレースの後にちゃんとチェックするんだったお…」 ( A`)「…ロングビスって曲がりやすいんだね」 从#゚∀从「あ~もうおまえらいつまでもウジウジうるせぇな!」 ( (゚∀゚∩「見応えのあるレースだったよ!」 (´ _` )「失敗は次に活かせばいいさ」 (*´_ゝ`)「ねえねえ、抽選会でバックブレーダー当たったよ!よ~し、5号機作っちゃうぞ~」 \(^o^)/「落ち着け ハマーD」 (´ _`#)「兄者は本当に落ち着け!」 ( ^ω^)「やっぱり基本をおろそかにしちゃダメだお」 ( A`)「そうだね」 俺たちの敗因、それはこまめなチェックを怠るという初歩的なミスだった。 ( A`)(次から気を付けなきゃな) 63 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 38 48.14 ID MkIl+e48O しかしコースアウトしたとはいえ、初出場で決勝までいけたのだ。さらに以前ショボンから聞いた言葉を思い出す。 “井桁だから速いんじゃない。速さに耐えられるように井桁にするんだ” ということは、俺のマシンは速度的にショボンやモナーさんの井桁マシンに近づいているのだろうか? (* A`)(へへ、悪くないかな) 火照った顔に秋の風が気持ちいい。反省と、確かな手応えを収穫に俺の公式大会初出場は幕を閉じた。
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若かりし頃のメンバーがお年玉をつぎ込んだ趣味の一つ。 何故か最近リバイバルブームに。 ちなみに某メンバーはミニ四駆に乗って大橋-基山間を移動していたのが目撃されている。 フェラーリとバイパスにてバトルになったとのこと。
https://w.atwiki.jp/tyakurejijii_hp/pages/36.html
ミニ四駆 . ダッシュ1号エンペラー制作記001 . ダッシュ1号エンペラー制作記002 . ダッシュ1号エンペラー制作記003 . ダッシュ1号エンペラー制作記004 . ダッシュ1号エンペラー制作記005 . ダッシュ1号エンペラー制作記006最新! . .
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参加メンバー こむお(記) 場所 品川シーサイドフォレスト・オーバルガーデン ルール オープンクラス 一次予選- 二次予選- 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 チャンピオンズクラス 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 オープンクラス、ジュニアクラス、ファミリークラス、チャンピオンズクラスの開催。 オープンは2100名程度。 コース 高速サーキット! バンクで減速せずに、アイガーだけでブレーキングすることが大切。 結果 名前 結果 写真 こむお 準々決勝敗退 こむおの感想 レーサーの皆さん、タミヤスタッフの皆さん、お疲れ様でした。 さて、師走。 今年のミニ四駆公式大会も残すところあと2日。 今回はスピードコースということで、前日からHDPやマッハを入念に準備していきました。 ■練習1回目 32000くらいのHDP、超速、ネオチャンプ1.3Vで29.1。 アイガー1.5枚をぎりぎりまで飛んでる。 あぶなっかしすぎる。 ■練習2回目 先ほどよりフロントブレーキをほんの少し下げる。 で、アイガー下りでCO。 まじかよ。 そこは自信あったのに。 でもアイガー上りは余裕を持って収まってた。 ■QF 練習2でアイガー上りに余裕があったので、フロントブレーキを練習1と練習2の間の高さに設定。 アイガー下りのラインを修正するために、フロントローラー位置を調整。 電池はちょっぴりパンチ力のある勝負電池。 2周目のアイガー上りでCO。 スタビももげる。 ヒクオのマスダンポールもひしゃげる。 自分の心も折れる。 ■総括 チャンピオンズといっても、攻めすぎちゃダメ。 周りが速いからどうしてもスピード負けが怖くなっちゃうけど、 そこは耐えて、少しマージンもたせるくらいじゃないとコースアウトばっかりしちゃう。 次のチャンピオンシップに必ず活かす! その前にマシン直さなきゃ。。